Tern Telescopic SeatpostとDAHON K3
今年のDAHON K3カスタム方針は”小型化”
小型化のネックの一つに折り畳み時の車体を支える、クランク下からさらに伸びるシートポスト。これを縮めるのが今回の目的。
そこで白羽の矢が立ったのが、2019年12月ごろに販売された”Tern Telescopic Seatpost”を使用してみる事に。
お値段は定価1万円(税別)です。((´д`υ))
外観・寸法
Tern BYBやVektron、HSDでも使用されている伸縮するシートポスト。ただ、この3車種のシートポスト径はΦ34.9mmだが、今回使用する物はDAHONでも使用できるΦ33.9mmの物。
細い方のシートポスト径はΦ27.2mmとなっている。それぞれにリミットのラインや長さ調整に便利な目盛りが10mmステップでプリントされている。ちなみにDAHON K3標準シートポストは5mmステップ。
クイックリリース部分から引っこ抜けばこんな感じ。
回り止め加工はなし。
重量は602gで標準のシートポストは420gだったので、約180gの重量増となる。
比較
DAHON K3標準シートポストとリミットまで伸ばした状態での比較。テレスコピックシートポストの方が10mmほど短くなるので、脚の長い人は注意。
リミットについては両方同じで100mm。
縮めた比較はこんな感じで、6割ぐらいの長さになる。
テレスコピックシートポストのクイックリリース下から端までの長さは305mm。
フレーム側のシートポストの部分がこの長さ以上だと、シートポスト自体が下から出てこない。Horizeがまさにそのパターン。
装着感
標準のシートポストは▼印まで下げると、飛び出るシートポストの長さは280mmになる。
テレスコピックシートポストの場合だと、限界まで下げて出てくるのは70mmほどで、折り畳み時の支えにならない。
このまま下すとチェーンガードで車体を支える事になるが、折り畳み時のフロントとリアの車軸が合っていない事が原因で、クランクを地面に近づけていくとフロント側が起き上がり、ディレイラーの方に倒れやすい不安定な状態になる。
シートポストの代わりにダブルレッグスタンドを使うと、いい感じに収まりがつく。この状態でDAHON標準のSlip Bag miniに入るので、床置きした時の安定感は抜群。
テレスコピックシートポストとダブルレッグスタンドの組み合わせは、標準のシートポストと比べると全高が30mmほど低くなる。ちょっと小型化。
まとめ
DAHON K3とTern Telescopic Seatpostの組み合わせは、標準のフラットバーだと完全に支えが無くなり、折り畳んだ状態で安定して置くことが出来なくなるが、ダブルレッグスタンドを使用する事で折り畳み時の安定感が増す。
約1万円払ってテレスコピックシートポストとダブルレッグスタンドを装着し、600g前後の重量増をする事を考えると、特殊な事情がなければ魅力的なカスタムでは無いのは確か。
ただ、お金を出せば選択肢のある軽量化と違い、小型化のパーツ自体が無いに等しい中で、ちゃんとした自転車メーカーから販売されているのが珍しいシロモノな事も間違いない。
まぁ、需要が無いから誰も売らないんだろうけど、Ternさん大丈夫なの?(´・ω・`)
特殊な事情のDAHON K3小型化のまとめについては、こちら。