DAHON K3 ヘッドセット交換

自転車

ヘッドセットと聞いて思い浮かべるのは・・・

電話のハンズフリー通話やゲームのボイスチャットなどで使うコレ。

自転車にも同じ名称の物があって、フロントフォークの軸受けになるヘッドチューブの中に隠れているベアリングを中心とした部品の事。つい最近までヘッドセット(ヘッドパーツ)という名称が付いている事を知らなくて、ショップカスタムの自転車を見るとワンポイント色が変わっているスペーサー?・・・程度の認識の物。(-ω-` )

ワンポイントの色変えに興味が無い人なので、調子が悪くならないかぎり触らないと思っていたが、ちょっと思う所があってヘッドセットを交換してみる事に。

 

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MicroHERO ヘッドセット

今回使用するのはDAHONに使用できるMicroHERO製のヘッドセット。

部品がバラバラになって混ざらない様に上下別々の梱包になっている。マニュアルが無いので順番と方向を確認しながら開梱。

Z字のように左上から右下へ流れる順番でダストカバー、コンプレッションリング、上ベアリング、上ボールレース(上ワン)、下ボールレース(下ワン)、下ベアリング、クラウンレース(下玉受け)となる。上下ボールレースの圧入部分の直径はΦ44㎜。ベアリング内径はΦ30㎜でフォークコラムとヘアリングが直接接触する事は無く、コンプレッションリングとクラウンレースが間に挟まって軸を合わせる。

全部コミコミの重量は73g

 

ヘッドセット取り外し

分解した事が無くイマイチ構造を理解していないので、ハンドルポストを外した後から慎重に分解。

K3標準のダストカバーは樹脂製。今回ヘッドセットを変えるきっかけになったのが、今後実験するカスタムでこの樹脂部分の強度が気になったから。

コンプレッションリングも樹脂製。

ベアリングはボールレースから外れないみたいなので、フレームからボールレースを外す事に。

使用するのは専用工具のヘッドワンリムーバー。

形状は超細身のタコさんウィンナーっぽい末広がりの脚(?)が特徴。

ヘッドワンリムーバーの頭(?)の方からをヘッドチューブに通して、脚(?)がヘッドチューブ内部に入るまで引き込む。

脚(?)をボールレース部分の押し当てて準備完了。

後はハンバーで叩きだす。

外れたボールレースを観察するとボールレース部分とベアリング部分が外れなかったのは、どうやらスナップリングで固定されているから。

先の尖ったものでスナップリングを外してみると・・・

MicroHEROのヘッドセットと違い、ボールレース自体がベアリングの玉受けになっている構造。特に異音が出ていた訳ではないので、綺麗な状態のグリスやベアリング。

コラムに引っ掛かっているのは下側の樹脂製ダストカバー。

コラムの根元に付いている段差部分が圧入されたクラウンレース。ハンドルポストとつながる部分やコラムの大半はΦ28.6㎜だが、クラウンレースのある根本部分は少し膨らんでいてΦ30㎜になる。マイナスドライバー突っ込んだら外れるだろ・・・なんて思っていたら、まったく外れる気配なし。(-ω-|||)

仕方なしに専用工具のクラウンレースリムーバーを追加購入。

左右同時に持ち上げられるようなY字の形状で、先端が細くなっているがしっかりとした専用工具。

クラウンレースリムーバーを使って外すにしても、工具を差し込む隙間が無い状態では使用できない。工具が届くまでの間に、隙間に入り込んだゴミや塗料を地道にカッターナイフで掻き出す。

隙間らしい隙間は出来なかったので、結局のところはクラウンレースリムーバーを叩き込む強硬策。クラウンレース自体を再利用する気は無いので、変形してもいいや。(´-ω-`)

一方向からではなく反対側も同じように叩いて少しづつ隙間を増やし、無事外れた。

隙間が無かったので、叩き込んだ時の傷跡・・・(-ω-|||)

樹脂製の部品を使っている所もあるが、鉄製の部品も多く使っている為、K3標準のヘッドセットは109g。MicroHERO製が36g軽い結果になった。

 

ヘッドセット取付け

まずはクラウンレースの取付ける部分にグリスを満遍なく塗っておく。

K3標準とは違ってクラウンレースに割りが入っているので、手でスンナリ圧入(というより嵌め込み?)出来た。

ヘッドチューブ部分の圧入は専用工具を使う。

上下いっぺんに圧入できそうだが、軸がズレるとボールレースが変形してしまうので、片方ずつ水平を確認しながら圧入する。

キレイに圧入出来ていると、ベアリングがすんなり入る。えぇ、上ボールレースは失敗していて、無理やり突っ込んだ感じ・・・(-ω-|||)

後は下ボールレースも同じように圧入してフォークを組み込み、コンプレッションリング、ダストカバーの順に嵌め込んで、ハンドルポストを付ければ完成。トップチューブ下側の隙間が微妙に気になるが、下ボールレースの形状だと必ず隙間が出来るので仕方がない。

 

終わりに

頻繁にメンテナンスする場所ではないのに、専用工具(準ずる治具)を用意して作業しなければならないので、割と手間が掛かった。いろいろK3のカスタムをやってきものの、今回はカスタムしてくれるお店に持ち込めば良かったかな?というのが正直な感想。

とりあえずは、目的のダストカバーを金属製に交換できたので、そろそろ本題に取り掛かるか・・・(´-ω-`)