SCHWALBE Little Joe 14×1.40レビュー【ETRTO37-254】
今回のお題は14インチ自転車用のタイヤ、SCHWALBE LITTLE JOEのレビューです。
14インチ自転車でSCHWALBEと言えば、定番カスタムのBIG APPLEがありますが、リム幅に対してタイヤ幅が太過ぎたり、リアディレイラーとタイヤが干渉する個体もあるので、定番と言いながら取付運用にひとクセあります。
そんな中でDAHON K3に採用されている、1.35インチ幅に近いサイズが Little Joeです。
Youtubeの方に動画をあげているので、読むのがメンドクサイ方はどうぞ。
スペック
タイヤサイズはETRTO37-254、14×1.40。
空気圧上限でブロックの無い所の幅を測ってみると33㎜ぐらい
一番外側のブロック上の幅は37㎜にちょっと足りないぐらい
空気圧は2.5-4.5bar、35-65psi。K3純正の3.5-5.9barより空気圧は低めで、ETRTO50-254のBIG APPLEの2.0-4.0barの方が近い感じ。
重量は公称210g、手持ちの重量計で測ってみると230gだけど500g以下の精度が悪そうな重量計なので、たぶん誤差範囲。
K3純正タイヤのチューブは1.25インチから1.50インチ用なので、改めてチューブを用意する必要は無い。
思う所
試走と北海道輪行旅合わせて、430㎞ほど実走して思う所を書いておきます。
乗り心地
見ての通りブロックタイヤなので、細かい振動や特有のロードノイズは少しあるけど、よほど神経質でなければ気にならない程度。
センター部分が溝よりブロック面積の方が大きく間隔が細かいので、転がり抵抗が悪くタイヤが重いと感じにくいハズ。
BIG APPLEのSBCコンパウンドと違い、MTB系に採用されている上位のADDIXコンパウンドを使用しているので、素材自体が柔らかい。
グリップ感もあってよい感じだけど、純正タイヤより空気圧が低く、強く踏み込むとタイヤの変形を感じるので、純正タイヤのクイックさが好みの場合はイマイチと感じそう。
BIG APPLE並かそれ以上に柔らかい感触だけど、根本的なエアボリュームは少ないので、BIG APPLEと同じ感覚で段差を乗り越えようとすると、リム打ちしそうなので気を付けた方が良いカモ。
BIG APPLEとの乗り心地の違いはハンドリングのクイックさで、純正タイヤとほぼ同じサイズなLITTLE JOEは、クイックなハンドリングが残っている。
耐久性
一応耐摩耗性に優れているらしいADDIXコンパウンドだけど、本来の使い方が子供用BMXタイヤなので、アスファルトの上でガシガシ走り回るような物ではない。
ブロックタイヤという事もあってか、角からの摩耗がちょっと早い感じ。同じ使い方をしているBIG APPLEと同等かちょっと悪いぐらいの耐摩耗性な感じなので、過度な期待はしない方が良いカモ。
入手性
2023年12月現在、14インチLittle JoeはSchwalbeの国内代理店、PR Internationalの正式ラインナップには乗っていないが、2023年夏以降に少数入荷しているみたい。
個人的に入手したのは、2023年9月に大阪の小径車を得意とするお店のBici Terminiさん。
購入した時は、1本税込4,180円で、BIG APPLEより1,000円ぐらい高く、摩耗速度を考えるとコスパは良くない。
この記事を書いている時に改めて調べてみると、楽天市場でも見かけるようになっているので、国内通販サイトでも手に入りそう。
正式ラインナップに乗るかは、需要次第な所がある。
終わりに
決して悪いタイヤじゃないんだけど、いまひとつ推しにくい感じ。
- 純正タイヤを空気圧上限で使っているなら乗り心地が柔らかすぎる。
- BIG APPLEをすでに使っているなら、改めて履き替えるほどでもない。
- BIG APPLEが装着出来ず大量生産1.75インチ幅を使っているなら、金額が倍近くなる。
大半のユーザーはLITTLE JOEである必要性はない感じ。 (´・ω・`)
未舗装路を走る事を想定していたり、積雪地域で少しでもグリップ感をあげたい場合など、あえて14インチ自転車で特殊な使い方をする場合は、試してみる価値はあります。
国内通販で14インチタイヤの種類が増えるのは有難いんだけどね。 (´・ω・`)
個人的に思う14インチユーザーが本当に必要なタイヤは、
- サイズ:ETRTO40-254 14×1.50
- 空気圧:2.5-5.5bar
- 重量:250g未満
- その他:SBCと同等以上のコンパウンドの街乗りタイヤ
DURO DB-7023がスペック的にイイ線なんだけど、コンパウンドが致命的ダメだったんだよねぇ・・・ (´-ω- )