ATS社製 スピードドライブ フレーム加工と取付け
スピードドライブ取付作業に入る前に、下記リンクで動画の確認を・・・(^ω^;)
Youtube:Schlumpf High Speed Drive installation
英語で何言ってんのかわかんないんだけど、作業の流れはこんな感じ。(´・ω・`)
例によって例の如く、基本的な事はギアステーションさんのHPに記載されています。(´-ω-`)
事前準備
分解作業
スピードドライブのセットが手元に無くても事前に出来る作業は、チェーンの切り離しとクランク・BBの取り外し。
特にBBの取り外しについては1度も外したことが無い場合、BBが外れずに自転車屋に持ち込む事になる場合があるので、BBが外れる事を確認しておいた方が良い。
Horizeはすんなり外れたけど、K3は見事に嵌ったんだよねぇ・・・(-ω-|||)
自転車工具
- チェーンリングナットレンチ
- コッタレス抜き
- チェーンカッター
コッタレス抜きは取付けでは使用しないが、クランクアームの取り付けを間違った時のお守り程度に。
一般工具
- トルクレンチ
- プラハンマー
- 32㎜メガネレンチ or モンキーレンチ
- 14㎜ソケットレンチ
- 6㎜六角レンチ
- 4㎜六角レンチ
- 1.5㎜六角レンチ
トルクレンチは有ればベター。無い場合は差込口が12.7㎜で長さが30cm以上のしっかりトルクが掛けられる工具。
ミリングカッターを回すのに力は要らないので、サイズが合う(32mm)ならメガネレンチでもモンキーレンチでも問題なし。
フレーム加工
加工前のBBシェル右端面。なんか中途半端なテーパー加工があるが、これではスピードドライブは固定出来ない。
ミリングカッターは画像のように取付ける感じ。左側のナットを締め込み、バネの伸びる力を利用してミリングカッターをBBシェルに押し当て続ける。
ミリングカッターを反時計回り(左回り)に回すと、アルミフレームのK3は簡単に削れていく。
削る寸法は外周直径で39~39.5㎜。削る回転が遅いと切削面がガタガタになる。秒間1回転以上は回した方が良さげだが、削りすぎには要注意!
左側は回転速度を意識したので、切削面が多少キレイ。(-ω-` )
左コーンリングの直径は40㎜なので、BB端面から0.5~1.0㎜ほど浮いている感じになればOK
早々に、やらかした感が・・・(-ω-|||)
理屈上は40㎜未満なら、BBシェルとギアボックスが接触しないハズだから、ギリギリセーフ・・・という事にしておこう。(´-ω-`)
テーパー加工後でもカートリッジBBを取り付ける事は出来るが、1㎜ほど内側に入り込む感じでチェーンラインとQファクターが小さくなる。
取付け
チェーンリング取付
ギアステーションさんのHPに情報のあるチェーンラインのPDFは、取説と一緒に添付されているので自分の設定を見ながら取付け。K3で選択したのはチェーンライン40.7㎜、チェーンガード外側のみのパターン。
チェーンリングナットレンチと6㎜六角レンチで、☆を一筆書きする順番にネジを均等に締めこめば完了。
・・・ちなみに、
以降の説明画像はチェーンリングが付いている物として見てください。付け忘れていました。(-ω-|||)
スピードドライブ本体取付け
本体の取付けは左コーンリングを外し、BBシェル右側に差し込み、左コーンリングを締めこむ。特に指示は無いが、BBシェルや内部に隠れて見えなくなる部分、ネジ部分に念のためグリスを塗布。
シフトボタンやクランクアームナットを外して、左コーンリングを手締め。
ボックスレンチとトルクレンチを組み合わせて、150Nm(取付トルク:140-160Nm)に設定。
体重を掛けて締めこんでやっと規定トルクになる感じで、工具の長さが30cm以下だとトルクが足りないかもしれない。
クランクアーム取り付け
クランクアームは背面にL・R表記があるのでチェック。
シフトピンが出ている状態でもクランクアームの表面にギリギリ出そうにないが、念のためにシフトピンを押し込んでおく。
後はプラハンマーで叩き込み。
クランクボルトは14mmソケットレンチで締め込み。(取付けトルク:50-55Nm)
シフトボタンを手回しで取付け。
シフトボタンにも取り付け位置(深さ)があり、シフトピンが出ている状態でクランクアーム+5mmがシフトボタンの適正位置。
適正位置に調整が出来たらC-スパナでシフトボタンを固定して、1.5㎜六角レンチでシフトボタン内のイモネジを締め込んで固定する。1.5㎜六角レンチが少ししなる程度の締め込みで十分。シフトボタン自体が樹脂なので締め込み過ぎに注意。
オプションのキックプレートを購入していたら、4㎜の六角レンチで取付け。
チェーン調整
スピードドライブの取り付けがひと通り完了したら、チェーンの繋ぎ込み。多くの場合は元のチェーンリングより小さくなるだろうから、チェーン長の調整が必要のハズ。一般的な自転車の作業なので、ココでは説明を割愛。(´-ω-`)
予定外作業
クランクアームの取付け時に気になっていたのが、プラハンマーの叩き込みで入りきらない画像赤丸の隙間。具体的な取付け寸法の情報が無いので何とも言えないが、現物を見る限りではあと5㎜ぐらいは内側に入るのが正常に見える。
何より気になるのは、クランクアームにペダルの脱着アダプターを付けた時の出っ張りが、リアディレイラーより外側に出ている事。
もう少し入るだろ!?+折りたたみサイズが大きくなるのは許さん!・・・という事で、クランクアームのテーパー部分をヤスリで削る事に。(´・ω・`)
※上記で素人がテーパーをやすりがけしていますが、絶対にNG。クランクアームが捥げます
クランクアーム取り外し
基本的には取付の逆順でシフトボタンを押し込んだ後、キックプレート、シフトボタン、クランクボルトを取り外す。
通常はコッタレス抜きを使用してクランクアームを外すが、スピードドライブは専用のスモールチューブをクランクシャフト部分に取付ける必要がある。
スモールチューブを取り付けるとクランクシャフトが延長され、シフトピンを保護するような形になる。
後はコッタレス抜きを取り付けて、クランクアームを取り外せはOK
作業後
削っては取付けてダメなら外すを繰り返し、片方のクランクアームを削るのに約2時間、両方で約4時間。
左右それぞれ5㎜ほど詰めて、なんとかそれっぽい形になる。(`・ω・´ )
作業完了
バラバラになっていたハンドル周りを調整して、自走可能状態に組み上げ。
チェーンリングが小さくなって、かなりスッキリとした印象。
予定外の事もあったけど、やり切った。(*-ω-)=3
スピードドライブ化まとめはこちら。
K3カスタム まとめはこちら。